ケン・フィッシャー氏が、2022年10月以降の強気相場の上げ幅・速さを心配する人の用いる数字について、適切でないと斬って捨てている。
活発に取引があり株価が大きく上がると、みんなこういう質問をする傾向にある:
強気相場は行き過ぎた、速すぎたのではないか?
…私の答えはNoだ。
フィッシャー氏が自社ビデオで、数字の錯覚について紹介している。
S&P 500の長期トータル・リターンの年率平均が約10%、2022年10月以降の強気相場では約20%であることを理由に心配する人がいるという話だ。
フィッシャー氏は、数字が引き起こす錯覚について説明する。
10%の長期平均とは強気相場と弱気相場を通した平均だが、今回の20%は強気相場だけを切り取ったリターンだ。
強気相場だけを切り取ると長期平均は23%であり、今回はむしろ「やや控えめ」と見るべきだという。
そして、平均との乖離である約3%は、株式市場のボラティリティから見て誤差の範囲といえるものだろう。
こうした数字の比較は(特にアノマリーの話題などで)投資メディアでよく見られる見せ方だ。
数字に嘘がなくとも錯覚でないとは限らないことはよく承知しておくべき点だろう。
