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マーク・ファーバー:米市場ではすでに「ピークアウト」が進んでいる

著名投資家マーク・ファーバー氏は、すでに米市場の「ピークアウト」が進行していると指摘し、ニフティフィフティ・バブルでの弱気相場の進み方、保有すべき資産クラスを語っている。


全体について言えば、今後数年、株式で大儲けはできないだろう。
仮にトランプの下で米政府が貨幣増発と財政赤字を続けるならインフレ率上昇が予想され、名目株価は下がらないかもしれない。
しかし、インフレまたは貴金属価格に対し調整した後の実質株価は下落する可能性がある。

ファーバー氏がWealth Building Blueprintで今後数年、特に米国株の実質リターンが低迷するとの予想を述べた。

最近、資産や財の価値を金(Gold)の価値を物差しにして測る議論がよく見られるようになった。
こうした見方は少なくともパンデミック前のまだインフレが高まっていない時代、終末論のようないかがわしさを発していた。
筆者は今でもこのアプローチを採っていない。
筆者にとっては金もまたリスク資産であり、それを価値の物差しにするのには無理があると考えている。
その一方で近年、金を価値の物差しとする議論の有用性が高まったとも感じている。
それが絶対の信頼性を持つとは到底思えないが、1つの見せ方としてありうるように思う。
それほど一部の先進国通貨が長い目で見て価値の尺度としての信認を失いつつあるのだろう。

貨幣錯覚が大きくなりインフレ調整後の実質株価が重要だった先例は、いうまでもなく1970年代初めのニフティフィフティ・バブル後だ。
(インフレの1970年代日本株にも同様のことが起きていた。)

ファーバー氏はニフティフィフティ・バブルを少し長いスコープで回顧している。

  • 1965-66年: 公共セクターがピークに
  • 1968年: グロース・投機的銘柄・コングロマリットがピークに
  • 1973年: 「質で優越した」ニフティフィフティがピークアウト

米国株市場が主役交代を繰り返しつつピークアウトしていったとの見方である。

ファーバー氏は、米市場がすでにピークアウトしたと見ている。
2021-22年にミーム株や投機的銘柄がピークアウトした後、マグニフィセント7など狭い銘柄群が指数を牽引しており、ほとんどの銘柄は決して高値を付けているわけではないと指摘した。
つまり、弱気相場はセグメントごとに訪れ、市場の実相は全体の指数だけでは語れないということだ。

以下、ファーバー氏が保有すべきと考える資産クラス:

  • 株式: 良い銘柄を選ぶ限り、他の資産クラスより良いパフォーマンスを上げる傾向。
    インデックスか個別株かは投資家次第。
    自身は成長率3-4%で配当利回りが7%程度のものを選好。
    新興国市場は割安とは言えないが、相対的には安い。
  • 現金: 訪れるチャンスへの待機資金。
  • 不動産: 持家が安全と考える人もいるし、購入を楽しめる人もいる。
  • 貴金属: 紙幣のように印刷できない。
    しかし、流動性が求められるような相場では売られる。
    一度にではなく毎月買うようにすべき。
    ポートフォリオすべてでなく、例えば25%。
    プラチナ・銀の方がパフォーマンスは良いかもしれないが、自分は金。
    鉱山株はボラティリティが高い。

債券については言及がなかった。

(次ページ: おまけ ファーバー氏が見た日本の「失われた10年」)

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