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レイ・ダリオ:スタグフレーションが引き起こしうる悲惨な結末
2026年7月26日

ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者レイ・ダリオ氏が、スタグフレーションの発生とそれがもたらしうる悲惨な結末を解説している。


「理想的な経済状況とは、高い成長、繁栄、富の創造が、理想的にはバランスのとれた形で実現し、それがほとんどの人々に恩恵を与え、同時に高インフレがない状況だ。
言い換えると、インフレと成長の両方が必要になる。」

ダリオ氏が自身のSNSで、追求すべき経済状況を定義した。
ただし、ここでの主たるテーマは良い経済ではなく、その逆の悪い経済だ。
同氏は、景気後退と高インフレが同時に起こるスタグフレーションについて、なぜ発生するかを解説している。

「スタグフレーションは(政府)債務が増えすぎて、債務返済のためにお金が必要になった時に起こる。
債務返済のために大規模な貨幣増発が行われ、世界における対立などのショックが起こると経済の効率が低下し、これらの(成長とインフレの)バランスを取るのが難しくなってしまう。」

政府の借金が増えすぎると、持続可能性が危うくなり、財政再建が必要になる。
しかし、増税や歳出削減はなかなか受け入れられず、結局はかなりの貨幣増発が実施され、これがインフレを高めてしまう。
みんなが経済的に苦しくなると心の余裕もなくなり、国内・国家間の対立が高まり、特に国家間で対立するようになると、グローバリズムで恩恵をもたらしてきた世界のサプライチェーンが再考を迫られてしまう。
景気が悪化すれば、スタグフレーションの出来上がりとなる。

ダリオ氏はインフレと経済成長の両方のバランスを取ることが重要と話す。

金融政策にとって鍵となるのは、これらのバランスを取ることだ。
ひとたび一方向に行き過ぎてしまえば、制御不能となって振り子が振り切れ、例えばインフレ・スパイラルが始まり、そのため利上げが必要になり、バブルが弾けるようなことが起こる。

ダリオ氏は現在の米経済の状況を次のように表現する:

  • 高すぎるインフレ
  • 過剰な熱狂
  • 機会・富の分布が不適切なため人々は異なる景況感を持っている

ダリオ氏は、こうした状況に対応した適切な金融・財政政策が求められると主張する。
ここで財政政策の話が加わったのは、金融政策がインフレや熱狂に対して有効でも、機会・富の分布に対してはほぼ無力だからだろう。

スタグフレーションでは、低成長・高インフレが問題となる。
成長を後押しすればインフレが昂進し、インフレを抑制すれば成長まで押し下げてしまうため、金融・財政政策が困難になる。

ダリオ氏は「うまく管理しないと、スタグフレーションは単なる脅威ではなく大きな損害を引き起こしてしまう」と警告している。

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