バブルの研究家として有名なジェレミー・グランサム氏がAIブーム・SpaceXについて語り、現在の市場が突出した状況にあると示唆している。
グランサム氏は近年、米国株をはじめ多くの市場がバブル、あるいは高値にあると主張してきた。
Bloombergポッドキャストでの冒頭、視聴者へのアドバイスを求められ、同氏は答えた:
「私のアドバイスはいつも、誇大広告を避け、数字をチェックし、PSR 100倍なら決まりだろう、というものだ。」
このポッドキャストが収録されたのは16日。
12日のSpaceXのIPOの熱気がまだ冷めやらぬタイミングだ。
PSR 100倍とはSpaceXを指したもの。
グランサム氏は同社についてこうも述べている:
「50年もすれば、市場の歴史家はSpaceXの目論見書を小説/冗談として振り返り、話し、読み返し、その物語を南海バブルと並べることになろう。」
実際、グランサム氏はバブルの研究家として今の時代に居合わせたことにワクワクしているという。
「市場の歴史家なら良い時代だろう。
異常な時代であり、めったにこんなに面白い時期はない。
私が人生、特に過去15年間に学んできたすべての主要な課題が一時に頂点に達しようとしている。
史上最も高い水準の市場に居合わせるというのはめったにないことだ。」
グランサム氏は保守的で逆張りのバリュー投資家として有名だが、そもそもはデータに基づく定量モデルでの強みを生かした運用を行ってきた投資家だ。
英国生まれらしく豊かなレトリックと辛辣なアイロニーを効かせた語りが持ち味だが、その発言の背景には徹底したデータ主義が存在する。
同氏のバブル研究にもそれが貫かれている。
それだけに、グランサム氏が現在をここまで突出した環境と見ていることは注目に値する。
同氏は、歴史上でAIに似た事例を尋ねられ、次のように答えた:
「人々はバブルを何かと結びついたものと考えがちだが、実際は正反対だ。
巨大なバブルとは何十年で最大のアイデアそのものだ。
AIに匹敵する大きなバブルは鉄道だろう。」
この発言を聞いても、グランサム氏が、AIが100年に一度の進歩であり同時にバブルであると考えていることがうかがわれる。
「巨大なバブル」と「最大のアイデア」が表裏一体のものであるとの認識は、同氏の次のアドバイスにも表れている:
もっと大きなバブル、もっといいバブルが欲しいなら、突っ込め。
ただし、より長くより悪い下落との相関はほぼ1であることも承知しておけ。
