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【短信】ジェレミー・シーゲル教授がAIについて抱く強気と慎重

ジェレミー・シーゲル教授が5日の米市場下落について解説し、強気相場継続見極めのポイントを語っている。


「古い格言に
『ウォール街は階段で昇ってエレベーターで降りる』
というのがある。
今チップ株・メモリー株・トレンドフォロワー・モメンタム投資家に起こっている大きな動きはまさにこれだ。」

シーゲル教授がCNBCで、5日の米市場のきつい下げを解説した。

同日発表の雇用統計が市場予想を上回ったことで米金利が上昇、テックやグロース中心に株が売られた。
ブロードコムが売上高見通しを維持したことへの失望から大きく売られ、米市場全体でも前日比でNASDAQ -4.18%、S&P 500 -2.64%と下げて引けている。

シーゲル教授はこの大きめの下げについて、AI関連銘柄やそれを買ってきた投資家層の癖を指摘する。
上げでも下げでも同じ行動を取る傾向だ。
ただし、今回の下げ自体は相場が放物線状に上昇した後にありがちな調整だとし、多くの場合「短期的な天井」にすぎないと話した。

下げてもまた上げる。
そこで前の高値を上抜けるか、注目すべきだ。
もしも上抜けないと、より大きな下落の始まりになりうる。

後段の部分はある意味当たり前のこと。
上値を試さないならば、言葉の定義からして、大きな下げとなる可能性も生まれて来る。

自明のロジックを語ってまで強気を続けるのには、シーゲル教授のAIへの確信がある。
教授はAIがもたらす生産性上昇に対し、いわば《今回は違う》との認識を持っているようだ。

「今は多くの点で異なる時代にあると言える。
だからこれ(強気相場)が終わったとは言わない。」

シーゲル教授は現在を「産業革命の初期」に匹敵する変革期であると述べている。
それほど大きな変化を予想するからこそ、教授の強気は揺るがないのだ。
ただし、シーゲル教授は手放しで強気を続けているのではない。
AIのもたらす変革を確信する一方で、投資対象としてはむしろ慎重なスタンスさえ垣間見える。
AI株を押し上げてきた市場参加者に対し、誤謬さえ指摘している。

「彼らの議論は『PERは上昇しない。利益が倍になれば、株価も倍になってよい』というもの。
気を付けなければいけないのは、利益が永遠に倍にならない限り、株価も(永遠には)倍にできないということ。
仮にこれが3-4年の(利益)爆増で、その後低下するのなら、チップ株への賭けが大きく過大になっていることになる。」

さらに、シーゲル教授の本来の真骨頂であるマクロ的な市場観察について語っている。

資本拡大で最も支出した企業群を見ると、リスク調整後リターンは最悪だった。
いつも悪いわけではないが、大量の資本の支出は通常良い兆候ではない。・・・
米国における過去のデータ研究、ファーマ-フレンチの証券価格研究では、資本支出が将来リターンに対し負の要因であることが示されてきた。

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