ケン・フィッシャー氏が、地政学的問題・紛争と防衛関連株の間の関係について解説している。
地政学的問題が持ち上がった時みんながいつも思うのは、それが防衛関連株を押し上げるだろうということ。
地政学的問題が起こり紛争が勃発すると、とても短い間、防衛関連株が急騰する。
通常それは長続きせず、その後アンダーパフォームする。
通常、遠からず、紛争当初よりもアンダーパフォームする。
フィッシャー氏が自社ビデオで、防衛関連株に関する経験則を語った。
人々の過剰反応を指摘したものであり、この経験則はイラン紛争でも当てはまったという。
同氏は従前から、市場を「偉大な侮辱者」と呼び、投資家は侮辱を受けないよう注意すべきと警告してきた。
フィッシャー氏は、株価材料が長期的な影響を与えるものか否かを見定めるべきと説いている。
防衛関連株に本当に影響を及ぼすのは、米国に限らず幅広い世界での防衛支出に将来予想外の増加があるか否かだ。
フィッシャー氏は一貫して市場が相当に効率的であると考えている。
広く知られた材料はすでに市場に織り込まれていると考える。
つまり「予想外」の変化以外は短期的なノイズに過ぎないのだ。
フィッシャー氏は米国について「悲劇的な」現実を紹介する。
訓練で費消される装備、失われる人命が、実際の紛争よりはるかに多いのだという。
紛争が起こり、その間訓練が行われない場合、ネットの損失はさほど大きくないとの主張だ。
だから、防衛関連株の長期パフォーマンスは向上しないという。
もっとも、フィッシャー氏は今回、日本や欧州については具体的に言及していない。
これら国々が構造的に軍事費を増やし、それがサプライズであるなら、それは勘案しうるかもしれない。
しかしそれでも、勘案してよいのは「予想外」の部分だけということになる。
