国内経済 投資 政治

PIMCOが見る円債のチャンスから見えてくるコト

PIMCOが今年のAPAC見通しを公表している。
内外の投資家に向けたメッセージとなっているが、そこから見える日本の姿が興味深いので読解してみよう。


PIMCOは日本の債券市場が利回り水準を切り上げるにつれ魅力を取り戻しつつあると書いている。

「満期やセクター、銘柄を選別することで、デュレーションリスクとクレジットの質を日本の広範な債券ベンチマークに概ね合わせつつ、円ベースで総利回り3%を超えるポートフォリオを構築できます。
インフレが2%近辺でも、こうしたポートフォリオは国内投資家にとって一段と魅力的になっていくとみています。」

従来国内のフィクストインカム(円債や現預金)から外に踏み出さなかった投資家からすれば、確かに3%超でも魅力かもしれない。
ただし、その前提は「インフレが2%近辺」となることだろう。
それには、円安傾向が止まることが必要かもしれない。

この記述は日本の投資家にあてたものだ。
さらにPIMCOはメリットを挙げる。

高い利回りは、金利低下局面でのキャピタルゲインの可能性を提供するほか、景気悪化や株式市場のボラティリティ、急激な円高に対するヘッジにもなり得ます。

今後、景気後退等で金利が低下した時に、特に長めのデュレーションの債券においてキャピタルゲインが得られる。
もちろん、株式市場下落時はその難を逃れることが期待できる。
最後の「円高に対するヘッジ」というのは、どちらかと言えば海外投資家に向けたものかもしれない。
リスクオフで大幅な円高が起こった時、円債へ投資してあれば、他でのヤラレをいくらか相殺してくれるだろう。

(次ページ: 海外投資家にはどう見えているか?)


 次のページ 

-国内経済, 投資, 政治
-,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 本サイトでは、オンライン書店などのアフィリエイト・リンクを含むページがあります。 その他利用規約をご覧ください。