ビル・グロス氏が最新のInvestment Outlookで、米国株の市場サイクルが終期に向かっていると予想している。
かつての債券王も御年81歳、年齢並みに体にガタが来ているという。
この8年、足・下肢に神経障害による痺れがあり、まっすく歩くことが難しいのだそう。
何人の医者にかかっても「やれることはない」と言われる。
そして、最後にかかった医者にこう言われた:
「杖を使ったら?」
グロス氏は、自分の歩行を目下の米国株市場に重ねている。
財政・金融刺激策の追い風を認めつつも、疑問を投げかける。
「競争と適者生存に基づく過去の資本主義モデルを脅かす最近の政治不安の環境の中で、どうやって特に米市場は生き残れるのだろう。
AI関連にしたって、関税と政府による支援は、よその市場において『適者でない者』を生み出す可能性がある。」
米国が関税ほかで自国企業を保護すれば保護するほど、世界の市場での競争力に疑問符が付いてくるとの指摘だ。
さらに、グロス氏は現在の高い「バリュエーション」もマイナス要因だという。
高い「バリュエーション」とは、いわゆるバフェット指標(株式時価総額÷名目GDP)が史上最高値にあることを指している。
「私は古老の賢人ウォーレン・バフェットに賛同する。
2026年バリュエーションが市場に影を落としている。
クラッシュはないだろうが、2025年とは異なり、前によろよろ歩くようになり、杖を必要とするだろう。」
グロス氏は今も健在だが、すでに数年「恐れつつ死神の『警告』サインを特に10時から5時の間待ってきた」という。
同様に、今市場サイクルも死神のお迎えが近づいていると言いたいのだろう。
グロス氏の目下のお気に入りは2銘柄:
- Energy Transfer Equity LP (ET) LNG輸送・貯蔵。利回り8.5%
- AGNC Investment Corp (AGNC) モーゲージREIT。利回り12%
最後に米長期金利についてコメントしている:
米10年債は、供給が需要を上回り、関税影響がついに認識されるにつれ4.5%へ。
