ヌリエル・ルービニ ニューヨーク大学教授が、米経済・市場に対し強気の見方を継続し、米国例外主義はむしろ強まっていると主張した。
《終末博士》ともあだ名される教授だけに、その強気発言は注目だ。
「みんなAI、生成AIのことを話すが、それは将来を築く15の技術の1つにすぎない。」
ルービニ教授がBloombergで、テクノロジー主導の米国の繁栄を予想した。
教授は現状の米潜在成長率を1.8%と推計しているが、これが2030年までに4%まで上昇しうると主張した。
理由として近年の生産性上昇を挙げている。
「雇用なき経済成長」ではないかとの問いかけに対し、ルービニ教授は過去3年間でS&P 500の1人あたり売上高が15%増加している点を指摘し、「生産性革命」が起こっている可能性を示唆した。
地政学的リスクの懸念について尋ねられても、多くの深刻なイベントがあるにせよ経済・市場への影響は以前より小さくなっていると話した。
米政権が引き起こすさまざまなサプライズに対しても「2次の項」に過ぎず、「テックは関税を打ち負かす」のだという。
AIがバブルではないかとの問いに対し、ルービニ教授は
「少しバブルっぽい感じはあるから、調整はありうる。
でも、過去数十年、経済成長が2%の時のS&P 500の平均リターンは配当込みで12%、NASDAQは16%だった。・・・
米国例外主義はむしろ強まっている。」
と話した。
ルービニ教授は、事の良し悪しと予想をはっきりと区別し残酷な現実を語っている。
生産性上昇の果実のほとんどは企業が取っている。
実質賃金の伸びは生産性のそれより低い。
人件費は下がっている。
だから、私は(強気に)賭けており、人々はアフォーダビリティを心配している。
でも、収益性の観点からは、企業部門は素晴らしい状況にある。
