ジェレミー・シーゲル教授が、2026年のS&P 500について5-10%の上昇もありうると語った。
《永遠のブル》にしては、やや控えめにも感じられる。
「これら2つの波乱要因を乗り越えれば、2026年の経済は良好だろう。」
シーゲル教授がウォートン校のポッドキャストThis Week in Businessで、来年の米経済を占った。
シーゲル教授が挙げた2つの波乱要因とは従前のとおり
裁判所によるトランプ関税への裁定
医療改革の紛糾による政府閉鎖の可能性
の2つだ。
一方で、米経済への追い風として
インフレが下ブレしそう
減税の恩恵
を挙げている。
米国株市場については2点を予想:
- ローテーション: 確実とは言えないが、兆しが強まってきた。マグニフィセント7からAIの恩恵を受ける幅広い銘柄へ。
- 来年のS&P 500:「5-10%上昇しても驚かない。良好だが、最近3年よりはかなり控えめになる。」
米国株市場について5-10%上昇とは、やや慎重な予想と言えるだろう。
背景の1つに、市場を牽引してきた大手AI関連銘柄にかかわる不確実性があるようだ。
シーゲル教授は、技術革新には競合がつきものと指摘。
勝敗は予想しがたく、ディープシーク・ショックのようなことが今後いつでも起こりうるという。
みんなインターネットで起こったことを憶えている。
みんながケーブル向け光ファイバーを欲しがりブームになった時、突然、1つの光ファイバーケーブルで10倍の情報が伝達できることを知り、突如として需要が崩壊した。
こうしたすべてのことが起こりうる。
消費者には良いことだが、それを作っている会社にとってはとても悪いことだ。
