ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイ年次株主総会から: 日本の5大商社への投資。
あなたが私に永く続けるよう言ってくれたように、私も日本に永く投資し続けるよ。
バフェット氏が香港からの株主の質問に答えた。
質問は、日本の利上げによって5大商社の株式を売却するのかとの答えだった。
バフェット氏らの回答は、永く持ち続けるというものだった。
バフェット氏は6年前、四季報英語版と思われる書籍の中から「ばからしいほど割安」な5大商社を見つけた時のことを語っている。
以下、注目ポイント:
「1年かけてこれら会社に投資した。・・・
彼らの了解なくして決して超えないとした10%の持分上限近くまで投資している。
そこで、上限を緩和できるか彼らに尋ね、少し緩和してもらう途上にある。」
「わが社はこれら株式を売るつもりはない。・・・
日本では米国とは異なる商習慣が多くあるが・・わが社は5大商社から歓迎されている。」
(バフェット氏は投資先であるApple、アメリカンエキスプレスやコカコーラが日本で成功している点にも言及した。
商社側と5回会談したグレッグ・アベル副会長は、「50年あるいは永遠に持ち続けたい」と表明した。)
2025年5月 バークシャー・ハザウェイ年次株主総会
バフェット氏発言に戻ると
「彼らには異なる習慣、異なるビジネスへのアプローチ法があるが・・・わが社は彼らがやってきたやり方を変えるつもりはない。
彼らはとても成功を収めてきた。
私たちがやるのは応援と称賛だけだ。
それなら94歳の私にもできる。」
「5大商社が、個々の会社にとって大きすぎる投資先を見つけることもあろう。
そんな時にわが社が支援することになるかもしれない。」
「時価で200億ドルレンジの投資となっているが、200億ドルより1,000億ドルの方がよい。
これは他のいくつかの投資でも言えることなのだが、規模が大きくなるのはバークシャーの業績にとってはマイナスだ。」
規模を増やせる良質の投資がなかなか見つからない中での期待感を示したものだろう。
バフェット氏もアベル氏も5大商社への投資にかなり前のめりのスタンスのようだ。
これら持株のバークシャーでのステータスは、コカコーラなどへの長期投資と肩を並べることになるのかもしれない。
日本への投資はわが社にぴったりだ。
日本株を、その一部でも褒めていただけることは、日本の投資家にとってこの上なく光栄なことだ。
ただ、こういうことがある度に、軽薄に煽りに使おうとする人が増えるなら、少々残念な気がする。