ジェレミー・シーゲル教授は、米国株市場が上昇トレンドを続けると予想し、次の重要イベントとして5日の雇用統計を挙げている。
「(非農業部門雇用者数の市場予想)70千人は弱い結果とは言えず、弱い結果とはマイナスになる場合だ。
FRBが(9月に)25 bp利下げするのはほぼ確実だろう。・・・
50 bp利下げを確信させるのに十分な材料は(雇用者数)マイナスの雇用統計で、同時に失業率も急上昇する場合だ。」
シーゲル教授がウィズダムツリーのポッドキャストで、9月FOMCでの利下げを予想した。
教授は、米経済についてさほど悪化してはいないとし、現時点では従前どおり、年内残りの3回のFOMCで25 bpずつ利下げがあると想定している。
シーゲル教授は、29日発表の米個人消費支出統計が予想どおりであったことから、今後は5日発表の雇用統計が特に重要になると繰り返している。
「個人消費支出が想定どおりであったことから(米国株市場の)全体のトレンドはまだ上昇方向だと考えている。
開示が始まりつつある小売業での業績予想を見極めたいが、大きなニュースとなりうるのは金曜日の雇用統計だろう。」