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戦争と混乱の中での投資:レイ・ダリオ

レイ・ダリオ氏は初回の記事で、もう少し市場に近い話をしている。
投資をジェットコースターに喩え、上昇する時にワクワクし下落する時に恐怖を覚えるものとしつつ、だからと言って下落を驚くのは「論理的でない」と指摘した。
最初から分かっていたはずのことだからだ。


実際、市場には恐れのあまり下落の後に飛び降り、上昇してから飛び乗る人がいるが、これは有害だ。

ダリオ氏の専売特許とも言えるオールウェザー・ポートフォリオとは、リスクに注目したある種のバランス型ポートフォリオだ。
バランス型であるがゆえに市場変動に対して逆張りになることが多い。

ダリオ氏は、検証を重ねたゲームプランを持つことで、少ないリスクで大きなリターンを得ることができると主張する。
ここで言う検証とは、過去のよく似た状況を可能な限り集め、意図する戦術・戦略を実行していたとしたら良い結果が得られたか確かめるプロセス(いわゆるバックテスト)だ。
同氏はこうした地道なやり方を半ば楽しんでいるようだ。

もしもストレステスト済みのゲームプランを有していれば、バックテストと同様のパフォーマンスを上げるとの確信を持つことができ、予想していたスウィングが起こる間もゲームプランを実行し続けることができる。
独自の市場取引のシステムを構築することで、自分にあった変動性・安定性に調整でき、何が予想されるか知ることができ、安心できる。
これこそ私がゲームを楽しみ、成功させる唯一の道だ。

状況を理解し、起こりうることを予想し、バックテストやそれに基づく具体的なシナリオを用意しておくことが成功の道だという。
何か起こってから直感を頼りに一貫性もなく変動に対応してはいけないということ。
理屈ではわかっていても実行するのが難しい、耳の痛い話だ。


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