ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、投資にとって最も危険な状況を語っている。
それはFOMO(取り残される恐怖)でも貪欲(Greed)でもなかった。
「興味深いのは、経済が鈍化しているのに、債券利回りが上昇している点だ。・・・
米国、特に長期金利について、もはや趨勢的な金利低下環境ではない。」
ガンドラック氏がThe Julia La Roche Showで、米金利のトレンドについて語った。
通常、米国債利回りが上昇するとクレジットスプレッドは縮小する傾向があるのに、今回は両方とも上昇している点に注目。
同氏は、足下で米金融環境が引き締まり始めていると指摘した。
ガンドラック氏はいくつかリスク要因を挙げている:
- 財政悪化により、米政府がドルの減価またはソフトなデフォルトに傾きかねない
- プライベートクレジット分野での信用悪化
- 原油高が長引けばFRBは利上げを強いられ、金利上昇なら年内の景気後退確率は50%を超えると予想
こうした懸念から、ダブルラインでは17年の歴史で最も低リスクなポジションを採っているという。
一方でガンドラック氏は、各国中銀の金準備がニクソンショック前70%、その後20%、現在30%程度と推移してきたと紹介し、今後は50%まで上昇すると予想した。
「金はもはやサバイバリストや狂った投機家のものではなく、本物の資産クラスとなった。・・・
金を売る理由は何も見当たらない。」
ガンドラック氏は、近時の金価格下落時に買い増しのチャンスと話していた。
ガンドラック氏は投資環境の危うさについて身につまされる話をしている。
最も危険なのは恐怖や貪欲ではなくニーズだ。
ガンドラック氏は、1993年に立ち会った主要大学の学長と運用責任者の会話を紹介した。
「
学長『どうやったら大学基金で6%のリターンが得られる?』
運用責任者『米国債利回りは3%で、6%リターンのものはなく、不可能です。』
学長『そういう答が欲しいのではない。どうやったら6%稼げるのかを聞いているんだ。』
結果、何が起こったかと言えば、みんなばかげたモノを買ってしまったんだ。・・・
6%を得ようとして、60%を失うことになった。・・・
『今年は低い。いつかは8%稼ぐが今年は4%で、平均6%になる』というべきだったんだ。」
