デービッド・アインホーン氏率いるグリーンライト・キャピタルが、2025年通期の投資家向け書簡で、割高な米市場に対して引き続き慎重な見方を述べている。
「グリーンライト・キャピタルのファンド(以下「パートナーシップ」)は2025年、手数料・費用差引後で+9.0%のリターンとなった。
同期間のS&P 500のリターンは+17.9%だった。」
グリーンライトが2025年通期について、市場に対する大幅なアンダーパフォームを報告している。
金を含むマクロが+12.8%(αはプラス)、ロングが+2.4%(αはマイナス)、ショートが-6.3%(αはプラス)だった。
エクスポージャーの平均はロング89%、ショート50%。
S&P 500に対しては大きなアンダーパフォームとなっているものの、全体のαが14.5%となったとして、同社ではこの成績を「完全に許容可能な結果」と捉えている。
実際のところ、市場がまだ高い名目リターンを上げている時、リスクをヘッジしたポジションを取れば、リターンは市場をアンダーパフォームしがちだ。
書簡では、昨年のパートナーシップの市場に対する日次相関が-1.11だったことを示し、βリスクが極めて低いと示唆。
βを取らない(つまりβがヘッジされている)中でのこのリターンは満足できると言いたいのだ。
数年後には『誰が言った:トランプ or マムダニ』というゲームが生まれているのではないか?
グリーンライトは、米国の「社会主義」(むしろポピュリズムというべきだろう)的な傾向を心配し、これが投資において不確実性を生んでいると指摘している。
昨年のカテゴリー別の結果を見ても、金を含むマクロが稼ぎ頭であったのは明らかだ。
「1年前と比べると、金が金であり続け、ビットコインがデジタル・ゴールドとして取って代わるのに失敗する可能性がさらに高くなった。」
マクロでは、金のほかに銅、金利がリターンに貢献したという。
その他、興味深い言及:
「経済のかなりの部分が循環的下降(景気後退と呼ぶ人もいるかも)を経験している。」
「米国株は私たちの運用開始、おそらく米国史上で、最も高くなっていると信じている。
これはAI銘柄に対する懐疑のみでなく、リテール投資家の投機的振る舞いに表れている。」
「長期的視点から、今は大きな株式エクスポージャーを取るべき好機ではないと信じている。」
「当面のわが社のゴールは、過度に弱気に引きずられることなく、合理的な結果を実現することにある。」
