オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が、日々の読み物、市場についての見方など広範な話題について語っている。
私たちは幅広くたくさんの考えに触れなければいけない。
最悪なのは、自分の考えと合うメディアばかり読むことだ。
マークス氏がペパーダイン大学の学生・教員に対して語った。
日々どのようなものを読むのか、との問いに対する答え。
同氏は、ウォールストリートジャーナル、FT、エコノミスト、その他さまざまなブログ、ウェブサイトを読むと答えている。
マークス氏はジョン・スチュワート・ミルの言葉:
「自分の側の議論しか知らない者は、そのことについてほどんど知っていない」
を引用して事の重要さを説明している。
相手の側の議論に耳を傾けない者は、相手の意見を知らないだけでなく、反対意見を知らないために、自分の意見についても知ることができていないという。
マークス氏は英国に本拠を置くFTとエコノミストについて、米メディアでない分、米国に対して「客観的」な視点を与えてくれるとし、愛読していると語った。
S&P 500の時価総額の約4割を占めるマグニフィセント・セブンについて意見を求められると、問題はそこではないと答えている。
PERの長期平均16倍に対し、Mag7(ただしテスラを除く)の30倍は、傑出した事業・業績から見て「ばかげている」とは思えないという。
むしろ残る493銘柄が18-19倍と長期平均を超えていることの方に「間違いがある」とし、その原因を推測した。
「みんな株式投資の基本のやり方としてS&P 500のインデックス投資を愛用してきたためだ。
みんな自動的にお金をS&P 500銘柄に注ぎ込んできた。
それにより、多くの銘柄で価値より高い株価が付いている。」
マークス氏は、市場心理が悲観と楽観の間で揺れていると指摘する。
2022年のインフレとFRB利上げは市場を悲観側に振らせたが、それが今は楽観の方に戻ってきているという。
私は株価が(本質的価値より)高いと考えており、したがって市場はやや不安定だ。
知的に賢明に対応しないといけない。
ひどくはないし、お金をマットレスの下に隠すような時ではないが、用心が必要だ。
マークス氏は、繁栄したプライベート・エクイティ業界を例に、1980年代以降の長期的な金利低下が株式投資にとって大きな追い風となってきたことを指摘。
状況が変わった今、投資家の慢心を戒めている。
昔の格言に『強気相場で勘違いしてはいけない』というのがある。
順風を受け幸運な時、それが自分の手柄だと思ってはいけない。・・・
米国の経済にとって、企業にとってすばらしい時期だった。
金利低下期に借金で米企業を買って損をしたのなら、何かあなたに問題があったんだ。
仮に借金(LBO)でなくとも、長期的な金利低下局面がリスク投資にとって追い風であることは言うまでもない。
