ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏は、投資環境が自身の予想に近づきつつある中で、従前からの投資方針を堅持している。
「何年も出演を続けてくれているジム・ビアンコが今年の座談会で次期FRB議長人事についてこう言っていた:
『ケビン・ウォルシュだろうが、ケビン・ハセットだろうが、ケビン・コスナーだろうが気にしない。』」
ガンドラック氏が恒例のFOMC直後のCNBC出演で、FRBの今後を皮肉った。
同氏自身も以前から、誰がFRB議長になろうと政権の影響を強く受けることになると悲観してきた。
ちなみにガンドラック氏が現在の4候補から選ぶならウォラー理事だという。
4人の中で最も「操作されにくい」と考えているためだ。
要は、ガンドラック氏は米財政や米ドルへの心配を続けているということ。
「最も難しいことの1つは、本当によい投資の考えを持っている時に、いつそれを変更する決断をすべきかだ。
それが本当に正しい場合、本当に変更するのが難しくなる。・・・
でも、私が言いたいのは、私たちはこの考えを正しく持ってきており、ポートフォリオ構築の方法を何も変えていないということだ。」
ガンドラック氏はこの数年一貫してコンセンサスより弱気寄りの意見を述べてきた。
その予想は少々タイミングが早く、実現まで時間がかかったが、今これまでの同氏の予想が実現しつつあるように見える。
したがって、ガンドラック氏はこのところほとんど投資推奨を変えていない。
同氏はパウエル議長の下でのFRBではもう利下げがないと予想するものの、次期議長の下では緩和的なバイアスが強まり、米国債や米ドルに悪材料になると予想している。
ガンドラック氏は2022年のトラス・ショック、最近の日本の超長期金利急騰と為替介入観測に触れつつ、各国政府による市場介入の可能性が高まっていると予想している。
同氏は起こりうるシナリオを思い浮かべる。
政府は住宅のアフォーダビリティを促すために金利を押し下げようとするだろうか?
(政府)債務の利払いを小さくするためにやるかもしれない。
それが意味するのは、米国債市場の長期部分の急激な価格上昇だろう。
ガンドラック氏は短期の政策金利引き下げだけでなく、長期債買入れの可能性を示唆しているのだ。
同氏は今のところ長期債には後ろ向きで、それを想定したポジションをすぐに組むつもりはないと言う。
しかし、今後、政府の資金調達や債券市場について注視する必要があると話している。
ガンドラック氏は自国通貨安やインフレ高止まりを警戒し、昨年、実物資産(金鉱株や土地)を買ったと話している。
最近、金が急騰しビットコインが下落していることについてもコメントしている。
これは何かの兆候だ。
これは、徐々に問題が出て来ている、不透明なプライベート市場にも関係する現象だろう。
投資家はホンモノを求め始めている。
ホンモノに興味を持つ一方で、誇大広告には冷静になりつつあるんだ。
