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【短信】まだ、キャッシュ・イズ・キング:マーク・モビアス

マーク・モビアス氏が滞在中の大阪で、市場の調整を待つスタンスを続けていると話している。


今は『Cash is king.』と言いたい。
調整が入れば、積極的に買いに入るだろう。

モビアス氏がBloombergで、市場の下げを虎視眈々と待ち構えていると明かした。
米国株市場は高位にあり、一方、利回りが4-5%得られるドル現金等価物はよい待機場所との考えだ。
4月には一時ポートフォリオの95%を現金に退避した同氏だが、現在は半分が現金、半分が株式にまで戻している。
目下の有望市場は日本、台湾、インドだという。

  • 日本: 高い利益率・低いPER・良好な成長率の銘柄がある。政策金利は0.5%と低く、利上げがあってもそう高くまでは上がらない。
  • 台湾: テクノロジー・セクターは好調で、関税がかかっても米国は台湾に依存し続ける。
  • インド: 閉鎖的で自給持続の経済であり、関税の影響は大きくない。消費財、小売り、航空、通信。インフレが4%を切り、利下げの余地あり。
  • 中国: 急ぐ必要はない。見通しがよくなるまでしばらく時間がかかる。

モビアス氏は今後の注目点として、中国やロシアのような閉鎖的な経済での変化を挙げた。
仮に通商交渉が決着した後に中国が市場開放を進めるなら、大きなインパクトが起こると予想されるためだ。

韓国・台湾・ベトナム・タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシアなどの市場では、多くのイノベーションが進み、とても面白い市場であり続けるだろう。
最終的にはこれら国々はよい結果を続けると思う。
そしてもしも中国がよりよい関税の取り決め、非関税障壁の制限を受け入れれば、これまでもこれからも中国を最大の貿易相手国とするこれら国々はよく見えてくる。


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