ジェレミー・シーゲル教授が、関税の影響やアノマリーを心配しつつ、強気を続けている。
また、FRBの金融政策の枠組みを危機前に戻すよう提言している。
「市場はちょっとした下落にも敏感に反応している。
今月から来月にかけて関税の影響が感じられるようになるといった感覚なのだ。
米市場は季節的によくない時期に入る。」
シーゲル教授がウィズダムツリーのポッドキャストで、米市場が一時的に弱くなりやすい状況にあると話した。
関税が本格的に効き始めること、季節性のアノマリーを主たる理由に挙げている。
ただし、シーゲル教授は基本的には強気スタンスを維持している。
「それでも企業利益が開示され、テック、AIの利益が牽引している。・・・
グロース株やマグニフィセント7の(上昇)トレンドには本質的な反転は見られない。」
このポッドキャストでは、シーゲル教授が今月公表した金融政策についてのコメンタリーについても触れられている。
量的緩和政策導入で急拡大したFRBのバランスシートの正常化と、それにともない常態化している超過準備への付利についての意見書だ。
(教授はこの課題について、6月のポッドキャストでも触れていた。)
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