ジェレミー・シーゲル教授がウィズダムツリーでの週次コメンタリーで、年末のS&P 500を6,900-7,000と予想している。
石油ショックは間違いなく調整を生む可能性があり、そうなれば景気循環株と可処分所得への感度の高い銘柄群がまず打撃を受ける。
でも、調整は崩壊ではない。
仮に中東リスクによるリスクプレミアムが緩和されれば、市場は企業利益と生産性により急回復する可能性があり、S&P 500は3月20日の終値6,508近辺から年末には6,900-7,000に向け戻していくと予想している。
シーゲル教授の論拠は単純だ。
短期の荒い相場の動きはイラン紛争の影響によるものであり、それも直に緩和するというもの。
中長期では、米経済がむしろ改善に向かうという。
教授は17-18日のFOMCで公表された経済予想において、長期的な実質成長率予想が1.8%から2.0%に引き上げられた点を指摘。
「中央銀行は気軽にトレンド成長率を引き上げたりしない」とし、重要な要因としてAIによる生産性上昇を推測した。
経済の長期見通しが改善すると見込まれるのだから、株式投資にも強気で臨めばいいことになる。
シーゲル教授は、いくつか投資のヒントを書いている:
- エネルギー高騰で恩恵を受ける投資は追わない。
- 長デュレーションの債券より高クォリティ株式を選好。
- 粗い値動きに乗じ、生産性上昇の恩恵を受ける銘柄、選別したテック株、累進配当銘柄を買い増し。
- ドル高・原油高は一時的と思われ、緊張緩和となれば欧州・日本・新興国市場の株式が回復へ。
- 世界的な防衛テック分野の盛り上がりは引き続き米国以外の革新的テック企業に長期的な追い風。
シーゲル教授は総括する:
短期の問題は原油、長期のストーリーは生産性だ。
調整リスクは否定しないが、引き続き楽観している。
経済成長、企業利益、AIによる効率化は、エネルギー市場の一時的ショックよりも耐久力を有している。
