ゴールドマン・サックスのシャーミン・モサバーラーマニ氏が年末の退任を前に投資について語っている。
同氏は1993年にパートナーとして入社し、現在は同社資産運用部門のCIOを務めている。
モサバーラーマニ氏は、同社で過ごした33年間における投資環境の変化を尋ねられた。
変わったことより、変わらなかったことへの言及が印象的だ。
「まず第一に重要なのが、良い投資フレームワークを持ち、良い投資哲学を持ち、厳格であり、分析的であり、万事を尽くすこと、これらは全く同じだ。
だから、良い投資家であるためにはこれらすべてが必要で、今も1993年も変わっていない。」
モサバーラーマニ氏は一貫して米国株保有を継続するよう推奨してきたが、このインタビューでその理由を説明している。
- 米国株は上昇トレンド: 米経済成長は上昇トレンド、米企業の利益も上昇トレンドなので、株価も上昇トレンドを続けてきた。
- マーケット・タイミングは困難: そもそも難しい。売れば税負担がある。一度出ると戻れなくなりがち。
- 景気拡大の方が長い: 景気後退より景気拡大の時期の方が長い。
モサバーラーマニ氏は、ボラティリティに耐えられるような戦略的資産配分をめざすよう促し、実現したら、市場が振るわない時期もパニックにならず忍耐を持ってロング・ポジションを継続すべきと話す。
そして、日本人には少し残念なファクトを念押ししている。
「これは米国のみに当てはまることだ。
米国以外には当てはまらない。」
日本も欧州も新興国市場も、それぞれの市場にはかつてブームがあり、その後長い低迷を迎えた経験がある。
ドンと落ちても数年で回復し、前回ピークを越えに行く米市場とは少し事情が違うのが現実だ。
もっとも、米市場もまた他の市場と似た経験を絶対にしないという保証はないのだろうが…
