バークシャー・ハザウェイの会長に退いたウォーレン・バフェット氏が恒例のCNBCインタビューで久しぶりに元気な姿を見せた。
近時の米市場の調整について「少しは安くなったか」と尋ねられると、バフェット氏はこう答えた。
いいや。
私がバークシャーを買収してから50%超の下落が3度あった。
最悪の市場はおそらく2007-08年の時期だろうが、月曜日なのに1日で21%下げた。
今のこれは何でもない。
バフェット氏が待つチャンスとは、もっとはるかに大きな下げであり、そこからの長期投資だ。
同氏は、投資銀行等からの投資ではなくトレードの誘いに辟易している。
狙いはトレードではないためだ。
「結局のところ、わが社は事業を所有している。
・・・
大きな下落があれば投資するが、投資する理由は株式やビジネスがわが社にとって魅力的だからであって、来週・来月売ろうとは考えない。」
バフェット氏は待機資金の持ち方についても語っている。
何が起こるかわからないからこそ準備したい。
だから、わが社はいつも現金、短期国債を保有している。
MMFは持たない。
2008年も持たなかったし、コマーシャルペーパーも持たなかった。
法定通貨は1つしかない。
バフェット氏は、短期国債をどんな状況でも最も信頼のおける置き場所と考えているようだ。
視聴者からすれば、米国債は信頼できるのだろうか、との疑問も湧くだろう。
バフェット氏はそれについても考えを滲ませている。
「短期国債を保有しているのは周知のとおりだが、長めの国債は保有しない。
財務省は毎週月曜日に短期国債を発行しなければならず、数十憶ドルの短期国債を発行しなければならない限り、そのためにドルを刷ることができ、実際そうするだろう。」
米政府は利払い費を抑えるために短期国債での調達の割合を増やしている。
短期調達なら資金繰りは相対的に煩雑になり、金融市場にも影響が及ぶため、問題なく消化するためにFRBによる短期国債買入れが行われている。
この構図は短期国債のマネタイゼーションであり、貨幣増発を意味する。
そういう中で、長めの国債は持ちたくないということだろう。
