JPモルガンのジェイミー・ダイモン氏は、現在が信用サイクルの終期であるとの認識でいるようだ。
「地政学的なことかもしれないし、企業がレイオフを始めることかもしれない。
一番重要なのは地政学的なことだ。」
ダイモン氏がBloombergで、米経済の地政学的ショックに対する脆弱性を尋ねられた。
同氏は、ロシア・イラン・中国との対立を最重要としたものの、他にも原因はありうると話した:
経済(雇用)循環、財政悪化などだ。
「私はこれら(地政学的変化と世界的な財政悪化)を『動く大陸プレート』のようなものと呼んでいる。
短期的に経済に影響することもあるし、影響しないこともあるが、長期では決定要因となりうる。
戦争では、ベトナム戦争は極めて短期的には経済に影響しなかったが、その後20年にわたり影響を及ぼした。」
ダイモン氏は足下の米経済について弱気なわけではない。
好材料として財政政策・規制緩和・アニマルスピリットの高まりを挙げた。
一方で、地政学的ショックの長期的影響をあまり気にかけない市場については「少し熱狂がある」とも話している。
このインタビューはJPモルガンのレバレッジファイナンス・コンファレンスの脇で行われている。
プライベートクレジットなどの分野で市場に懸念がある中、自ずとインタビュワーはネガティブな面を聞きたくなったようだ。
過去との比較において、今後の信用サイクルについての見通しを尋ねている。
「信用サイクルはあり続け、通常は景気後退によって引き起こされる。
景気後退の形がその後の信用サイクルの性質を決める。
スタグフレーションは極めて独特な形の景気後退だ。」
ダイモン氏は循環がなくなることはないとし、いつか信用不安が顕在化する時期が来ると覚悟している。
足下の経済には前向きなスタンスのようだが、その次については楽観もしていない。
その局面になったら、みんなが予想しているより悪いものになるだろう。
現在はサイクル終期にあり、遅れてたくさんの人が参入し、一部に信用度のよくない人たちもいる。
