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ヘッジファンドの円ショート巻き戻しは一服:佐々木融氏

ふくおかFGの佐々木融氏が、当面のドル円相場について152-158円程度のレンジ相場を予想し、年末165円予想を据え置いている。


「昨年後半から年初にかけて円ショートを積み上げていったのは比較的に短期的取引をするヘッジファンドだった。
それがポジションを閉じていったために円高になった。・・・
ヘッジファンドのポジションはかなり減ったと見られ、さらなる円高はないのではないか。」

佐々木氏が自社ビデオで、衆院選後の円高側への戻しの原因を解説し、今後の展開を予想した。
同氏はシカゴIMM投機筋ポジションをアセットマネージャー(投資信託等)とヘッジファンドに分け、選挙後の円高が主にヘッジファンドの円ショート縮小によるものと分析した。
(同じ分析を佐々木氏はロイターへの寄稿でも説明している。)
そのヘッジファンドの円ショートが減った今、一方的な円高要因が減るとの読みだ。

佐々木氏は、投機筋全体でロングとショートがほぼ均衡するところまで戻っていることから、当面は155円を中心とする大きなレンジ相場(152-158円程度)で変動すると予想する。
同氏は従前年末のドル円予想を165円としていたが、これは継続するという。
マイナスの実質金利、対米直接投資のフロー等の要因から、長期円安の見方は変えていない。

18日に公表された先月27-28日のFOMC議事要旨では、FOMCの直前にFRBがレートチェックを行ったことが明らかになった。
1ドル159円前半まで円安に振れていたドル円相場は、レートチェックの噂が伝わると大きく円高方向に動いた。

佐々木氏は昨年11月、次の為替介入のラインを165円と見ていた。
当時はドル高の地合いだったこと、外貨準備に限界があること等を理由に挙げていた。
(また、前回2024年4-5月と同水準での介入では変動相場制の建前にとって都合が悪い等の話もあった。)
未だ実際の介入は実施されていないが、日銀時代(急激な円高の1990年代)介入事務担当の経験もある佐々木氏は今回の160円でのレートチェックを「意外」と感じたという。

本当の介入は引き続き165円に近づかないと出てこないだろうと思う。
今回レートチェックをしたことで、次にレートチェックをしても、米国の協力がない場合は効果が少なくなってしまうだろう。

先月米国側が協力した背景には、米超長期金利上昇等の要因もあり、それが一服した今、再度の協力が得にくいとの読みのようだ。


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