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【短信】無差別なローテーションにチャンス:モハメド・エラリアン

アリアンツ主席経済顧問モハメド・エラリアン氏が、米国株市場で見受けられるローテーションに根差したトレードについて疑問を投げかけている。


2026年に入り、この(AIの)『趨勢的な追い風』はひどい乱気流に突入し、多くの投資家は反射的に資金を『昔ながら』の株式(シクリカル)や、新興国市場株式を含む『アンチAI』株に動かしている。
しかし、単にある大きなテーマから他のテーマへの変更ー収斂ーでは、劣った対応に終わるかもしれない。

エラリアン氏がYahoo Financeへの寄稿で、最近の米市場でのセクター/ファクター・ローテーションの動きに疑問符をつけている。
地経学的状況やAIの先行きは見通しが難しく、ローテーションが奏効するか予想が難しいためだ。
こうした不確実性の下ではマクロよりミクロな選別が重要になるという。
同氏は現在2つの選択肢に興味を寄せている:

  • 不完全または「壊れた」市場: 例えば、新興国市場でのプライベート・クレジット。優良な担保を有する企業でも資金調達が難しくなっており、貸し手や投資家の側に有利になっている。(「15年前の米市場のよう」。)
  • ボラティリティの高い市場: テック株、ビットコイン、銀などでは投げ売りも見られる。

エラリアン氏は、2026年によい結果を得るには趨勢的トレンドより頑強性・迅速性を重視し、高ボラティリティで断片的な現状を乗り切る必要があると書いている。
同氏はYahoo Finance番組でも述べている。

「ローテーションに着目したトレードで成功するには、テクニカルだけでなくファンダメンタルズによる支えが必要だが、それは見当たらない。」

AIに代わるような頼れる長期トレンドがないから、今年は戦略ではなく戦術で戦うべきということだ。
条件反射的で十把一絡げのローテーションが起こる場合、ミクロに見ればチャンスが見つかるという。
例えばAI関連の銘柄選択では頑強性、バランスシートの強さ、人的強さ、収益化の速さ等を検討ポイントに挙げ、Alphabetを有望、OpenAIを投機的と評価している。
もっとも、直後に発表されたAlphabetによる巨額調達のニュースを加味していたら、この評価も少し変わっていたかもしれない。


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