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【短信】中国経済はどうあれ、中国テック・セクターは有望:マーク・モビアス

新興国市場投資の草分けマーク・モビアス氏が、新興国市場の狙いどころや貴金属市場の過熱感について話している。


昨年好調だった中国株について、この好調は持続可能かとBloombergで尋ねられ、モビアス氏が答えた。

Yesだ。
気を付けないといけないのは、株式市場は過去でなく将来を見ているということ。
株式市場が教えてくれているのは、中国のテクノロジー・セクターが将来期待が持てるということ。

モビアス氏は、中国が高性能チップやAIを含むテクノロジー分野で米国を追い越そうとしているとし、そのために資金を同セクターに注ぎ込んでいると解説。
一方で、消費セクターには無関心だとし、マクロな成長率はすぐには改善しないとも話している。
同氏は、投資家が中国市場を見る場合、全体の数字でなくテクノロジー・セクターに注目すべきと促している。

モビアス氏は中国について以前より強気な見方をしているようだが、それでもトップに掲げるのはインド株だ。
昨年停滞したようにも見えるインド株だが、同氏は長期目線で積極的姿勢を続けている。
現状、同氏のポートフォリオの約20%を占めており、よい買物があれば30%程度まで増やすつもりだという。

中国はテックだが、インドは消費セクター

モビアス氏の考えでは、インド株での注目セクターは(中国とは真逆で)消費セクターだ。
莫大な人口、しかも若年層の多さから、消費セクターに注目すべきだという。

さらにモビアス氏はテクノロジー分野にも言及している。
インドは将来、世界で主要な半導体製造の場になるだろうと期待を寄せる。
ただし、まだインドでは半導体企業の上場がほとんどないため、現状ではソフト(特に半導体向け)や電機メーカーが代替的な入口になりうると述べている。

モビアス氏は、インドと中国以外で有望と考える新興国市場としてベトナム、台湾、(疑問符付で)ブラジルを挙げた。

貴金属は過熱、現金は多めに

数年前まで、まだ金が急騰する前、モビアス氏はゴールド・バグ(金の虫)の一員だった。
現在の金・銀の市場について尋ねられると「市場が過熱して」いるとして、慎重なスタンスを奨めている。
同氏は、貴金属市場の上昇が米ドル安と関係していると指摘し、自身の見方を述べた。

私は、ドルが反転し今より強くなるのではないかと考えている。
米経済は反転し、米GDP成長率も昨年より大きく改善すると予想されている。
もしもそうなら、ドル高となり、貴金属は魅力的ではなくなる。

モビアス氏は、現水準で金の買いは考えておらず、20%程度下がれば検討するとの感覚だ。
むしろ今はいくらか売るべきと示唆している。

「以前から金をポートフォリオに少なくとも10%入れるよう言ってきたが、価格が上昇し15%以上になっているだろうから、利益確定のよい時期だろう。」

モビアス氏は昨年4月の「解放の日」を受けて、ポートフォリオの95%を現金化した。
夏頃には現金の比率を半分まで戻したと話していた。
今回は現金比率を20%まで引き下げていると話しているが、それでも待機資金を置いていることになる。

「市場はかなりワイルドでかなり高い。
すこし現金を持っておくのがよい。」


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