モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏が、景気循環にともなう米国株市場の上昇がまだ始まったばかりと話している。
同氏は昨年4月の「解放の日」による急落後、新たな強気相場が開始したと主張してきた。
多くの強気カタリストが同時に存在しているにもかかわらず、市場はまだこれらの総合的影響を過小評価している。
ウィルソン氏が自社ポッドキャストで、従前からの強気見通しを繰り返した。
同氏が言及した「多くの強気カタリスト」とは、
堅調な企業利益成長
FRBのさらなる利下げ見込み
規制緩和
営業レバレッジ
景気刺激的な財政政策
など。
これら多くの材料が強気見通しを支持しており、中間選挙を控える中で多くが継続すると予想されるという。
なるほど強気の材料が多く存在するのはみんなが認めるところ。
しかし、株価の方もかなり高い水準にあるとの心配も多い。
ではなぜウィルソン氏は、市場がまだこれらを「過小評価」しているというのだろう。
「景気循環株の買いのポジションはまだ比較的軽く、景気に敏感な分野での市場心理は熱狂から程遠い。
ファンダメンタルズと慎重なポジションという組み合わせは、まさに回復の初期段階の特徴の傾向だ。」
ウィルソン氏は、景気循環セクター(一般消費財、金融、工業、中小型株)がまださほど買われていないとして、景気回復期の相場展開がまだ初期段階だと見ているのである。
同氏は、市場による過小評価の理由を「伝統的な景気サイクル指標、特にISM購買担当者景気指数の低迷」にあると分析するが、同指数の45か月サイクルがリバウンドを示唆していると指摘した。
また、エネルギー価格の低さや住宅市場の回復も追い風になりうるという。
一方リスク要因として、市場の流動性(FRBが対応済み)、AIインフラ投資への懸念、米国のベネズエラ介入、それに対する中国の反応を挙げている。
