年末にゴールドマン・サックスの米国株チーフストラテジストを退任するデービッド・コスティン氏が、米市場の将来リターンについて語っている。
同氏はゴールドマンで31年のキャリアを積み、チーフストラテジスト退任後は同社アドバイザリー・ディレクターに就任する予定。
ゴールドマン・サックスのポートフォリオ戦略チームが・・・最近、今後10年のS&P 500リターン予想を公表した。
予想年率トータル・リターンは3-10%、中間点は6.5%だ。
私はこの分布の下限になるだろうと信じている。
コスティン氏が自社ポッドキャストで、米市場の将来リターンについて市場平均より大きく下回るとの予想を述べた。
同氏は昨年10月にも、同様の予想をレポートで公表している。
トータルリターンでの3%は相当に控えめだ。
長期債にも及ばない。
特に外国人投資家にとっては、ドル下落のリスクも気になってくる水準だろう。
コスティン氏は長く米国株チーフストラテジストを務め、軸のブレない正統的な分析で市場から注目されてきた。
上記の控えめな予想の理由をいくつか挙げている:
- 出発点のバリュエーションが高い。
- 米市場の集中度が高く、今後のボラティリティが高くなる可能性。
- 企業の利益率もかなり高水準。
コスティン氏は、同職最後となるポッドキャストでも、強気一辺倒に偏らない意見を率直に述べている。
「もちろん、強いリターンになってほしいと願ってはいるが、分析に基づいて言うなら、平均以下になるだろう。」
