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ウォーレン・バフェットが遺したアドバイスと価値観

ウォーレン・バフェット氏が10日、親族が運営する4つの慈善財団へのバークシャー・ハザウェイB株式の寄付を発表し、コメントをリリースしている。
保有するバークシャー株の寄付を加速させ、自身は「静かにする」との意向だ。
すでに年次の株主宛て書簡や株主総会での役割を後任のグレッグ・アベル氏に譲る旨が発表されている。


バフェット氏は今でも週5日、元気にオフィスで働いているという。
その一方で、自身の老い、そして子供たちの老い(72、70、67歳)にも備えるべきだという。
コメントでは、CEO交代・株主交代が会社や新CEOに逆風とならないよう理解を求め、また慈善活動にも影響がないと書いている。

ここでは2か所、アドバイスと生き方について書かれた部分を紹介しよう:
まずは読者へのアドバイス:

過去の間違いについて自分を責めるのではなく、少なくとも少しはそこから学び、前に進め。
改善するのに遅すぎることはない。
正しいヒーローを見つけ、それに倣え。
・・・
自分の死亡記事でどう書いてほしいか考え、それに相応しい人生を生きろ。

今回のコメントでは、全体を通し何度か世間のCEOの金や地位に対する欲、虚栄心について批判している。

偉大さとは、多くのお金・有名になること・政府での強大な権力によって積み上げられるものではない。
たくさんのやり方で誰かを助けるなら、あなたは世界を救っていることになる。
親切はコストレスだが、同時にプライスレス(訳注:価格がつけられないほど尊い)だ。
・・・
私は、数えられないほど思慮に欠き多くの間違いを犯してきた者として、これを書いている。
しかし、同時に素晴らしい友人たちとともにどうやったらよりよく振舞えるかを学ぶ幸運に恵まれた(しかし、まだ完璧からは程遠い)。
掃除のおばちゃんも会長と同じ人間であることを忘れてはいけない。


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