ジェレミー・シーゲル教授が、29日のFOMCの結果についてコメントし、従前からの強気予想をやや緩めている。
「パウエル議長は『(12月の利下げは確定から)程遠い』と強調した。
この発言後の5秒間でダウは150ポイント下がったんじゃないか。」
シーゲル教授がCNBCで、29日FOMC後のパウエル議長の記者会見を振り返った。
議長の発言が市場の利下げ期待を後退させたことで、強気相場は止まらないもののスローダウンしたとの解説だ。
教授は、FF金利についてもう少し低くすべきとの持論を継続しつつ、12月9-10日のFOMCまでに経済が鈍化すれば利下げ、強いままなら利下げ見送りになると予想した。
シーゲル教授は最近S&P 500が7,000に達すると予想したが、今回のスローダウンによりその確度が少し下がったと述べた。
教授は強気・弱気の材料をそれぞれ挙げている:
- 強気: FRBの行動が相場を支える方向になった。企業利益と見通しが良い。AI。
- 弱気: 関税が効いてくる可能性。レイオフ。
シーゲル教授は12月FOMCまでの消費の動向に注目したいと話す。
関税や雇用悪化の影響がどれほどなのかを見極めることが今後の相場を占うカギになるという。
 
										