ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンCEOが、米経済・市場に前向きな見通しを語りつつ、AI投資についてはいつか答え合わせの時が来ると話した。
(AIに)投資された多くの資本がリターンをもたらさないことになるだろう。
ソロモン氏がBloombergで、AIへの投資が過剰になっているとの見方を示した。
同氏は今後の展開を予想できないとして「バブル」という言葉を使うのを控えたものの、経済全体で投資が過剰になっている点は肯定している。
「みんな興奮してリスク曲線から逸脱している。
人は興奮すると、よいことがうまくいくと考える傾向にあり、うまくいかないのではと疑うのをやめてしまう。」
ソロモン氏は「バブル」という言葉こそ使っていないが、現状が《根拠なき熱狂》に近いことは認めているようだ。
その上でいつか「リセット」「チェック」「ドローダウン」が起こると話している。
その巻き戻しの大きさは興奮の継続期間によるとし、時期を予見できないのは2000年前後のITバブルと同様と述べている。
こうした常識的なリスク認識を持ちつつ、現在の市場の代弁も忘れない。
「(いつまで続くか)わかるほど私は賢くない。
しばらく続くだろう。
チャンスは大きく、とてもワクワクさせる。
しかし、同時にリスクテイクにおいて油断が見られ、そうなれば最終的にはショックとドローダウンに見舞われるだろう。」