元ブリッジウォーターのレベッカ・パターソン氏が、史上最高値を更新中の金について、引き続き強気の意見を述べている。
10%はアグレッシブなポジションだ。
(ポートフォリオに占める金のポジションは)投資家のリスク許容度、ポートフォリオ内の他の資産による。
パターソン氏がCNBCで、ポートフォリオに金を10%組み込むことの是非について尋ねられて答えた。
10%とは、パターソン氏の以前のボスであるレイ・ダリオ氏が提案している数字。
もう少し正確に言うと、ダリオ氏は金の構成比「約15%」を推奨している。
それが、最良の分散効果を与える割合だとの意見だ。
パターソン氏の意見はもう少しポートフォリオ全体の中身に踏み込んだものと言えよう。
決してパターソン氏が金に積極的でないわけではない。
同氏は史上最高値圏にある今でも強気を継続している。
各国中銀による買いの他、最近ではリテール投資家・機関投資家の買いが金を押し上げているという。
パターソン氏はS&P 500が5%以上下落した最近の39件において金とビットコインがどう動いたかを紹介している。
- S&P 500: 平均下落幅は約9%
- 金: 大半で上昇。平均でも上昇
- ビットコイン: 70%のケースで下落。平均で5%の下落
パターソン氏はビットコインのデータについては「紹介しているだけ」とし、その解釈までは述べなかった。
ビットコインが投機の手段であって、分散投資のパーツとしてはあまり役立たないと言いたいのだろう。
FRBが利下げをしても長期金利が下がらず上昇する傾向にある点について、パターソン氏は、インフレの時期には当然のことと解説した。
FRBが緩和側に舵を切り、経済成長はそこそこで、高インフレなら、長期で見ての高成長・高インフレにより長期金利は上昇すると説明した。