モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏が、12日の米中の関税率引き下げ合意に関連していくつか相場の経験則について語っている。
「留意すべきは、株式市場が未来に対して売買するものということだ。・・・
もう1つ考慮すべきなのは、株式市場が経済成長の2次微分、率の変化に基づいて売買されるということ。
その点で、株価ともっとも相関の高い変数の変化率の底をすでにやり過ごしたと信じている。」
ウィルソン氏が自社ポッドキャストで、米市場の底打ちがすでに済んだとの見方を示唆した。
同氏はさらに2つ経験則を紹介している。
「株式市場は悪いニュースで底を打つという格言がある。
先月の『解放の日』ほどの好例はないだろう。
同様に、市場は良いニュースで天井を打つ傾向にある。
週末の米中通商交渉での予想を超えた結果は、株価上昇の停止につながる可能性が大いにある。」
ウィルソン氏の年初の米国株市場についての予想は、年前半が停滞、年後半に回復して、年末のS&P 500が6,500というものだった。
前半には市場に逆風となる政策が多く、年後半から減税、規制緩和、AIによる生産性上昇などの順風が吹き始めるというものだった。
同氏は、週末の米中の「デタント」によって、当初予想への自信を深めている。
そのタイミングでのウィルソン氏の推奨はこうだ。
こうした力強い上昇の後には戻しが不可避だが、先月のようなことはありそうにない。
だから、押し目で買え。