ウォートン校のジェレミー・シーゲル教授が、かつてウォートンに通ったウォーレン・バフェット氏とドナルド・トランプ大統領を比べた。
「過去10年間バークシャー・ハザウェイのリターンはS&P 500を2%近く上回った。
この10年間は過去100年のうちバリュー投資家にとって最も困難な10年間のうちの1つ、もしかしたら最も困難な10年だったろう。
その10年間にバリュー志向の投資家がS&P 500を上回ったことは全く抜きんでており、他のバリュー投資家の誰も近づくことさえできない。」
シーゲル教授がCNBCで、バークシャーCEOを退任したウォーレン・バフェット氏の業績を称えた。
その後、トランプ関税の話に移ると、ウォートン校では自由貿易にかかわる重要概念である比較優位について教えていることを紹介した。
「バフェットはウォートンを2年で中退したんだが、これを勉強していたようだ。・・・
ドナルド・トランプはウォートンに4年通ったが、この原理を勉強しなかったようだ。
ちゃんと勉強しておけばよかったのに。」
シーゲル教授は、関税による物価高がまだ表面化していないことから、今後の本格的な悪影響を心配する。
貿易関税がもっと速く撤回されない限り、この先乱気流に巻き込まれるだろう。
シーゲル教授は早急な利下げが必要と考えるものの、6-7日のFOMCでは政策が据え置かれると予想する。
その上で原油価格下落が暗示する景気・物価の状況、トランプ政権によるFRBへの圧力のエスカレートについて心配している。
「私は2026年や長期についてはとても楽観している。
ウォーレン・バフェットと同意見だ。
バフェットは長期について楽観しており、私もだ。
でも、そこに至るまで多くのことを乗り越えなければいけない。」