デービッド・アインホーン氏率いるグリーンライト・キャピタルが、2025年第1四半期の投資家向け書簡で、多くの紙面を政治とマクロ投資に割いている。
「グリーンライト・キャピタルのファンド(以下「パートナーシップ」)は2025年第1四半期、手数料・費用差引後で8.2%のリターンを上げた。
同期間のS&P 500のリターンは-4.3%だった。」
グリーンライトが第1四半期、市場を大幅にオーバーパフォームしたと報告している。
エクスポージャーの平均はロング86%、ショート67%(前四半期はそれぞれ90%、54%)。
市場が下落する中、アクティブ運用、ヘッジファンドの面目躍如となる結果。
ただし書簡では、毎四半期S&P 500をオーバーパフォームすることを目標にはしていないとも述べている。
また、正味のロング・エクスポージャーを100%近辺に維持(ベンチマークに大負けしないための工夫)するようなこともしないという。
ロング、ショートともに淡々とリスク/リターンの優れたポジションを取っていると書いている。
グリーンライトのロングは正味で19%であり、すでに保守的だった前四半期対比でも縮小している。
2月下旬にスタンスを「保守的」から「弱気」に変更したという。
市場の上昇が続いた昨年2024年は市場をアンダーパフォームしたが、この保守的~弱気の運用により、書簡の日付までに昨年の負けを取り戻したという。
(次ページ: デービッド・アインホーンの米政権への評価とマクロ投資戦術)