ふくおかFGの佐々木融氏は、160円近辺では為替介入は行われないと予想する一方、円相場に下げ圧力が強まっていると指摘している。
佐々木氏が自社ビデオで、160円近辺での為替介入はないとの予想を述べ、理由として3点を挙げている:
- 変動為替制を取る中で、前回と同じ水準での介入は行いにくい。
- ドル高の時に円買い介入をしても効果が小さい。
- 原油価格上昇で輸入が増える中、外貨準備を減らしにくい。
佐々木氏は円相場を読む上で重要なポイントを挙げている:
- 原油価格: 北海ブレントやWTIに比べ(日本の輸入する)オマーン原油・ドバイ原油の上昇率がはるかに高く、日本には大きなインフレ圧力となる。日本の実質金利の下げ要因になる。
- 金融政策: 先進各国の2年金利が上昇しており、先物市場は先進各国の利上げを予想している。日本との名目金利差は縮小でなく拡大するかも。
円安要因が強まる一方で、短期的には投機筋がドル買いのポジションを取っているため、ホルムズ海峡が正常化するなどすれば、ポジションが閉じられ、155円程度までの戻しがありうるという。
しかし、その場合でも、現状すでにエネルギー生産施設の被害があり、原油価格がすぐには戻らないことから、日本の貿易赤字は続き、円安要因が続くとの見立てだ。
佐々木氏は急騰後に急落している金についてもコメントしている。
急落の原因を短期筋がリスクオフのためにポジションを閉じたものと推測し、金下落・ドル上昇は長くは続かないとの予想を述べている。
佐々木氏は、原油高が世界経済にスタグフレーションを引き起こしかねない点についてこうコメントした。
酷いスタグフレーションや景気後退になれば、コロナの時のようにまたお金を配ってしまう。・・・
そうすると結局最後は(名目)株価がバンと上がったりする。・・・
あまり悲観的にならない方がよい。
佐々木氏は、戦争については大いに悲観しつつも、投資の観点では過度にネガティブに受け止めない方がよいとの意見だ。
投資は余裕資金で行うものであり、慌てるべきでないとし、特に積立投資は淡々と継続することを促した。
