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100年に一度の変化が進行中:ブリッジウォーター

ブリッジウォーター・アソシエイツのニル・バー・ディーCEOは、世界が100年に一度の変化を迎えているとし、投資家は「趨勢的な変化」を理解しなければいけないと話している。


「私たちは今おそらく人生で最も劇的な変化の時を迎えている。
100年に一度の変化の時だ。」

バー・ディー氏がダボス会議で世界の変化を語った。
数十年続いたグローバル化が180度逆転し、同社が「現代重商主義」と呼ぶ考えが支配的になっているという。
結果として生じつつある大きな変化は、これまでのところ政策等により相殺され、見えにくくなっているものの、いくつも兆候が表れているという:
ドル離れ、金価格上昇、米市場が昨年(為替換算後で)外国市場をアンダーパフォーム。

バー・ディー氏は、こうした変化が定着し、今後数年でさらに大きくなると予想し、投資家は「趨勢的な変化」を正しく理解すべきと話す。

「世界はグローバル化というマクロの枠組みから異なるものへと変化しつつある。
それは何をもたらすのか?
欧州はどう動くだろう?
中国は?
米国は?」

バー・ディー氏は、この変化をいっそう急激にしている要因として、各国間の技術戦争を挙げている。

興味深かったのは、バー・ディー氏の中国評だ。
ブリッジウォーターは業界において最も早くから中国ビジネスに着手し、特に中国でのオンショア業務で最も成功した外資ヘッジファンドだ。
米中対立が先鋭化する中、苦戦したり批判されたりすることもあった。

中国はいつも異なるゲームをプレーしていた。
いつも国家主導のゲームをプレーし、ある意味で国家の利益を守ってきた。
みんな今や中国のゲームを戦っている。

中国は鄧小平の開放路線以降、その強弱こそ変われど国家資本主義の経済運営を歩んできたと言えよう。
この体制は全体主義によって統制されるものであり、専制国家においてうまく機能する。
西側のように個々の国民・企業が自由に自己の利益を求める体制にはなじまないところがある。
ところが、米国をはじめとする西側の国々でも「現代重商主義」の思考により国家資本主義の色彩が強まっている。

バー・ディー氏は、中国がこうした経済運営で有利な体制・経験値を有しているという。
さらに、中国ならびにアジアは、投資家のポートフォリオにおいてアンダーウェイトされていると指摘した。

「だから(中国は)間違いなく投資可能だし、みんなのポートフォリオにおいて間違いなく重要な一部を占めることになる。」


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