モルガン・スタンレー資産運用部門のリサ・シャレット氏は、新たな投資レジームへの転換の時が近づいていると注意喚起している。
「私たちは必ずしも米国例外主義の時代が終わったとは思わないが、新たな投資レジームの時代が近づいていると考えている。」
シャレット氏が自社ポッドキャストで、投資のあり方が変化すると予想している。
マイナスの実質金利や大規模刺激策の時代から、政策の制約や大きな不均衡の時代へと環境が変化しているためだ。
実質金利上昇、プラスのタームプレミアムやリスクプレミアム、ボラティリティ上昇、大幅なドル安を予想しているという。
こうした中で、新たな投資アプローチが必要になるという:
- セクター・資産クラス・地域による、より総括的な分散
- 外国市場(インド、日本、ブラジル、メキシコ)
- 世界の金融株、シクリカル(エネルギー、素材、工業)
- 実物資産、ヘッジファンド
シャレット氏は、過去15年の投資の力学が反転するとの考えだ。
米グロース株だけのパッシブ投資、プライベート市場が持てはやされるポートフォリオから、アクティブ運用による、より公開市場の証券にチャンスを求める、世界へのバリュー志向のポートフォリオへ、だ。