モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏は、米市場がすでに悪材料を織り込み済みだとして、反転上昇が近いと示唆した。
「市場は昨秋以来、株価調整に関し油断しているわけではない。
実際、S&P 500の予想PERは18%の下落と(調整が)かなり進んでおり、これは景気後退やFRBの引き締めサイクルを除けば珍しい現象だ。
私は景気後退も金融引き締めも予想していない。」
ウィルソン氏は自社ポッドキャストで、市場がすでに悪い材料(地政学的リスク、プライベートクレジットの懸念、AIの負の効果まで)を織り込んでいると話した。
ウィルソン氏は、過去の石油ショックが景気後退を引き起こした時期とは異なり、企業利益が好調である点を指摘している。
一方、株価の方はすでに過半の銘柄が20%以上、中には30-40%下落しているとし、すでに調整局面の終盤に近いと話している。
さらに半導体・メモリ関連銘柄が売られるようなら、底打ちの確度が高まるとした。
底打ち後をどのようなポートフォリオで待ち構えるかについて、ウィルソン氏はシクリカルとクォリティ・グロースによるバーベル戦略を薦めている。
- シクリカル: 金融・一般消費財・工業を選好
- クォリティ・グロース: リスク/リターンの改善したハイパースケーラーに集中

(Geminiで生成)
ウィルソン氏は《調整その後強気》のスタンスを変えていないが、株価と債券利回りが逆相関となりつつある点を警戒する。
同氏は従前から、米長期金利が4.5%を超えると株価に悪影響が及ぶと警戒してきた。
長期金利は3月下旬に4.4%を超え、今でも4.3%を超える水準にとどまっている。
株式の主たるリスクは今でも戦争ではなく金利と中央銀行の政策だ。
ウィルソン氏は、単に債券利回りだけでなく債券ボラティリティや金融政策への思惑が金融環境を引き締めているという。
その上で、金融市場の引き締まりが先例と同様FRBに金融緩和を促すだろうと楽観した。
同氏は調整は終わり間近だと予想する。
「今は最後のハードルだ: 政策・金利水準・ボラティリティ。
それを超えれば、先行きははるかに見通しがよくなる。
しかし、忘れていけないのは、市場は確実になるまで待たず、先回りする。
あなたもそうすべきだ。」
ここまで強気になれる人ばかりではないだろうが、過度な悲観もまたよくないのだろう。
