ジェレミー・シーゲル教授は休暇中。
アイリッシュ海上の豪華客船から、従前どおり、FRB利下げを主張している。
今週のウィズダムツリーのポッドキャストは、1日の雇用統計発表前に収録された。
ひとしきり、いつものようにFRBの動きの遅さを批判した後、米国株市場の見通しを述べている。
PERのメジアンは16-17倍。
テックを除くPERは19-20倍。
良好だ。
低くはないが大丈夫だ。
・・・10年金利も低く、市場株価は公正な水準だ。
これはモメンタムがプラスであることを意味し、まだ上がりうるだろう。
このところ抑制的なもの言いが多かったが、今回は明確に上げ余地があると話している。
ただし、心配材料もすぐに付言している。
「唯一心配なのは、消費者が物価高に抵抗を始める場合、・・・
消費はかつてほど強くないものの、まだそうなっていないが、景気鈍化が心配だ。」
シーゲル教授は、関税が税であって、物価を(一時的でも)押し上げ、景気を抑制することを覚悟している。
関税はネットでマイナスだが、例えば関税がマイナス4の効果を及ぼすとすると、他にプラス8の材料があると、強気の見方を示した。
また、教授は税の話に及んだところで、今回の関税が大きな税制の変化の一局面となりうるとの見解を明かしている。
「大きな絵で言えば、米国は消費税に移行すべきだ。
輸入品だけに課すのではなく、一般(消費)税にすべきであり、所得税は廃止すべきだ。」
日本では何かと評判の悪い消費税・付加価値税だが、欧米では違う見方をする人も少なくないようだ。