モルガン・スタンレーのクロスアセット・ストラテジスト セリーナ・タン氏が、2026年の相場を予想している。
金融緩和、財政刺激策、規制緩和の組み合わせは、景気後退以外ではめったに起こらないことだ。
この組み合わせが米バリュエーションが支える環境を生み出している。
これこそ私たちが、絶対的・相対的にバリュエーションが高く見える中でも米国株ポジションのオーバーウェイトを推奨する理由だ。
タン氏が自社ポッドキャストで、2026年も米国株を推奨する理由を話した。
AI関連株などで割高感が心配されているとしつつも、高PER銘柄の業績・成長が良好である点から、2000年ドットコム・バブルとは異なり「より合理的」であると説明している。
その一方で、米市場が新たな強気相場の初期にあり今後企業利益の改善の裾野が広がると予想されることから、大型株より小型株が有利になるという。
また、グローバルでは、米国と日本についてコンセンサスを上回る利益拡大を予想し、欧州と新興国市場ではコンセンサスを下回ると見ている。
為替についてタン氏は、2026年前半について米ドルへの下押し圧力が残ると予想している。
理由として、米雇用の悪化懸念、FRB人事にともなう内外金利差縮小を挙げている。
2026年年央のユーロドルを1.23、ドル円を140円と予想しているという。
