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マイク・ウィルソン-モルガン・スタンレー 短期の調整は買い場:モルガンスタンレー

モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏が、先週のFOMCの結果からFRBのスタンスを読み取り、米国株の強気予想への確信を高めている。


「利下げより重要だったのは、FRBが資産買入れ再開を決めたことだ。・・・
これはまた、数か月にわたり議論してきて私たちの来年の見通しで強調した需要な考え方を裏付けるものだ。」

ウィルソン氏が自社ポッドキャストで、9-10日のFOMCの決定についてコメントした。
同氏は、FRBが月400億ドルのTビル買入れを始めた点を重視し、この意味を解説した:

  • FRBはデュアルマンデート(完全雇用と価格安定)の他に市場の安定にも役割を持っている。
  • FRBは財政を支援する役割も担っており、今後より大きくなる可能性がある。
  • Tビル買入れは「債務の貨幣化の一形態」であり、クラウディング・アウトを軽減する。

利下げと資産買入れ(流動性供給)を行うというのだから、雇用、市場の安定、財政にはプラスなのだろう。
これらはいずれも市場に優しい方向性だ。
一方、比較的心配されていないのがインフレということになる。

この点についてウィルソン氏は、FRBが2%物価目標未達をあまり気にかけず過熱を許容していると解説している。
その上で、2022年のようにFRBが金融引き締めに転じない限りインフレが資産価格の追い風になると予想する。

ウィルソン氏は大きくFRBプットにベットしている。

再び市場が動揺すれば、FRBが再び鎮静化まで対応すると確信している。
先週のFOMCは私たちの予想への確信を高め、今後6-12か月での強気、S&P 500の目標7,800を継続することとした。
短期の調整は買い場として歓迎したい。


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