ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのリンジー・ロズナー氏が、株式か債券かの二者択一の自問に対し、債券を選好すると話している。
FRBは2つの使命の間で綱引きをするのだろうが、様子見を続けず、利下げすると考えている。
以前予想されていたより今年の遅い時期になるだけだ。
ロズナー氏が自社ビデオで、FRBによる年内の利下げを予想した。
- イラン紛争等による不確実性が雇用を悪化させる懸念
- FRBが重視する米コアCPI(食品・エネルギーを除外)が原油高の影響を受けにくい
点を理由に挙げている。
この紛争に入って1か月、債券か株式か決めなければならない。
私は債券を選びたい。
ロズナー氏は債券を選好する理由を2点挙げた:
- 経済成長に悪影響が及び始める場合、資本構成で優先順位の高い債券が有利
- 米国債利回りもスプレッドも上昇し、利回りが改善(0.50-1.75%ポイント)
一方で、ロズナー氏は、債券のヘッジ効果が発揮されなくなるケースについても解説している。
「それは大きな不確実性があり、その不確実性が特にインフレに関するものである場合だ。
債券価格の変動を見ると、市場は今これが何を意味するのか、各国中銀がどう動くのか見極めようとしていることがわかる。
各国中銀が利上げする場合、債券をロングすればマイナスのリターンになるだろう。
クーポンがあればトータルリターンでマイナスにはならないだろうが、不利な方向に動くことになる。」
市場は債券が長期的にヘッジに役立つか見極めようとしているという分析だ。
ロズナー氏自身は、役立つと考えており、ここでも2つ理由を挙げている:
- 時期は予見できないが、紛争は緩和する可能性が高い
- これが長期的な影響を与えるとは思えず、FRBに利下げを強いることはない
基本的には前例通り、地政学的リスクが市場に長く影響することは稀、という前提による楽観論なのだろう。
