ケン・フィッシャー氏が、20%超のドローダウンで定義される「弱気相場」を2つに分類し、どう対処すべきかを説いている。
ドローダウンが、とても短い期間に15%、19%、21%、40%のいずれにせよ、恐ろしく急激である場合、それは弱気相場と呼ばれることになるが、そう長く続くものではない。
通常そうした場合、歴史上で私の知る限り、景気後退をともなわない。
フィッシャー氏が自社ビデオで、「弱気相場」の1つのパターンについて説明した。
同氏はこのパターンを「テクニカルな弱気相場」と呼び、1987年のブラックマンデーと2020年のパンデミックを挙げている。
フィッシャー氏は、このパターンについて
- 通常速やかに回復する
- 対処しようにもマーケット・タイミングは難しい
点を挙げ、そう心配すべきでないと話している。
実際、米市場における押し目買いの文化は、こうした経験則に根差す部分が大きいのだろう。
フィッシャー氏は、心配すべき、対処可能な弱気相場の特徴を挙げる:
- 急激でなく緩やかな下落で始まる。初め2/3の期間での下げは全体の下げ幅の1/3
- 最初は緩やかだが、徐々にきつくなり、もみ合いになり、底を打ち上昇へ
- 長く(1年以上、数年)続く
- 景気後退をともなう
フィッシャー氏は、こうした弱気相場を「機能的な弱気相場」と呼び、その見分け方の1つを説明する:
現在から3か月前に幅広い市場のインデックスでより高い値がついていたのでない限り、機能的な弱気相場と考えてはいけない。
こうすることで、何度も騙しにつられるのを防ぐことができる。
もっとも、上記の見分け方は条件としてかなり緩いものに過ぎない。
フィッシャー氏は、こうして騙しを排除するようにしても、排除しきれない可能性も認めている。
一例として2022年を挙げ、当時の22%のドローダウンの最後の数%が「日中または数日間のノイズ」だったのではないかと話している。
実際、その後、景気後退は起こらなかった。
フィッシャー氏は、さらに本当に重要な条件を付け加える。
そして3か月後に探すべきは、誰も口にしていない大きな悪い材料が存在するかだ。
それこそ、2/3の下げを引き起こすモノを示す兆候だ。
フィッシャー氏の信念は、市場がかなり効率的であること。
すでに話されている材料は、ほぼ市場に織り込まれている。
「機能的な弱気相場」となるか否かは、緩やかな下落の先に本当に深刻だがまだ市場が勘案していない悪材料が存在するかにある。
それは大きくなければいけない。
今日の世界のGDPの規模に影響する、少なくとも数兆ドルの悪材料で、まだ織り込まれていないものだ。
世界の誰よりも早くそれを見出し、ある程度確信できたなら、確かに大富豪になれるのだろう・・・
