佐々木融氏は、ドル円相場に大きな影響を及ぼすFRBの金融政策について従前からの考えを強調している。
「最終的には、FRBはファンダメンタルズに沿ってしか金融政策を行わない。
インフレ率が高止まりなら利下げはしないし、インフレ率が下がってくるなら利下げをするかもしれない。
それは、トランプ大統領がどうこう言うからではない。」
佐々木氏は、相対的にタカ派と見られるケビン・ウォーシュ氏が次期議長に指名されたこと等を例に示しつつ、FRBの独立性は保たれていくとの見方を示した。
そうだとすれば、FRBの金融政策は経済動向次第となる。
佐々木氏は、経済動向を予見するのが難しいとしつつも、現時点での「2026年末のドル円」の予想を述べている。
「もうFRB利下げは終わったと思っている。」
佐々木氏の予想は、先述の「理想とする円の水準」からさらに乖離するものになっている。
前提:
- インフレ: 2%台で高止まり。
- 日銀: 2回の利上げ。
- FRB: 0-1回の利下げ(市場は2回を予想)。
- 対米投資: 日米協議に基づき増える(円売りドル買いの要因)。
メインシナリオ:
- 基本的には円安基調が続き、1ドル165円ぐらいまでの円安を予想。(ただし政策次第)
- 165円ぐらいで介入があり、円高に戻ったりするうちに年末に。
- 利上げや国内投資が進まなければ、2027-28年はまだ円高余地がある。
メインシナリオが外れる可能性:
- 日銀(政策金利): 3-4回と利上げ継続。
- 同(量的緩和): 長期金利上昇でも実施されない。
佐々木氏は、メインシナリオが外れる場合を「自分の予想にとってのリスクシナリオであり、日本経済にとってはそちらの方がよい」と語った。
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