ジェレミー・シーゲル教授が定例のポッドキャストで、米国株市場・12月FOMCについてコメントしている。
「多くの投機的な銘柄が振り落とされた。
本当に投機的な銘柄は脱落した。
これは市場にとってよいことだ。」
シーゲル教授がウィズダムツリーのポッドキャストで、最近の米市場の動きを解説した。
投機的な対象が下げている現状を好感したもの。
「市場で起こっているのは、市場が下げたいと望んでいるということだろう。」
これまでの米市場のいわば出来すぎの展開について、市場自体が調整を望んでいるとの解釈である。
シーゲル教授は、12月9-10日のFOMCでの利下げの有無について、予見が難しいと述べている。
「現時点では(経済)データが大きく強く、またはどんどん利下げしなければいけないほど大きく弱くなるかしない限り、過去何十年間で最もすれすれのFOMCになるだろう。」
シーゲル教授は従来、利上げが進む場合でも長期金利はさほど下がらないと予想しており、今回もその考えを継続している。
FF金利が仮に3.5%まで引き下げられても、現状の長期金利(配信時4.11%)は過去の長短スプレッドの平均に近いためだ。
(4.11%の長期金利に見合うFF金利の過去の水準は3.25%だという。)
このため、利下げが進んでも期待されるような住宅市場への刺激策にはならないという。
