ケン・フィッシャー氏が、投資において地政学的リスクやイベントをどう扱うべきか解説している。
大まかな経験則を言えば、地政学的なコトは、それが世界大戦に拡大しない限り弱気相場を生み出すことはほぼない。
・・・通常こういうコトが生み出すのはとても短期的なボラティリティであり、それ以上ではない。
フィッシャー氏が自社ビデオで、地政学的要因の市場への影響について説明している。
弱気相場や調整を予想する上で主たる要因ではないという。
フィッシャー氏によれば、世界大戦が例外的に市場を大きく押し下げるのは、通商を遮断し、不確実性を急増させるためという。
ただし、近年の先進国では経済におけるサービスの割合が大きくなっており、以前ほどの影響はないだろうとも付言している。
最近の例外としてはロシア/ウクライナ戦争を挙げたが、これにしても悪影響は相対的に短期・小幅だったと振り返った。
ではなぜ市場関係者は四六時中、地政学的リスクについて騒ぐのだろうか。
フィッシャー氏は行動経済学の観点から解説する。
「みんな常に株式や市場が上がる理由より下がる理由の方を探すものだからだ。
・・・通常の人々は同じ程度なら儲けを喜ぶより損失の方を嫌うからだ。・・・
だから、みんな物事がうまくいくことより悪い状況になる方に多く注目するのだ。」
フィッシャー氏は、過去の事実を回顧し、安易にバイアスに流されることのないようにすべきと説いている。
ほとんどの場合、結果は『心配の壁』ができるものの、よく知られるとおり強気相場はそれを登ることが多い。
人々に心配事を与え、それがない場合と比べて市場心理を低く抑える。
そして、悪いことが起こらないと、上方サプライズを引き起こす。
