アリアンツ主席経済顧問モハメド・エラリアン氏が、最近の原油相場の上昇に注目している。
この1週間で2度目、原油(ブレント)が1バレル70ドル近辺をつけた。
エラリアン氏がツイートしている。
昨年は金が多くの資産クラスの中でトップクラスのパフォーマンスを上げた年となった。
背景の濃淡こそあれ、多くのコモディティが強い展開となっている。
その中で、原油は最後に残った出遅れコモディティとなっていた。
原油が注目を集め続けたのは、原油価格低下が世界でのインフレ抑制の助けとなっていたからだ。
原油相場

その原油相場も12月に底を打ったかもしれない。
米国とイランの関係悪化などが背景にあると見られる。
エラリアン氏は、原油価格の先行きは不透明としつつ、インフレへの影響を心配している。
大きな《もしも》になるが、もしもこの価格水準が続くなら、CPI・PPI・PCEデフレーターの他の構成要素が上げ圧力を受け、広範なトレンドにリスクを及ぼす中、重要なディスインフレの力を浸食しかねない。
12月の米CPIは前年同月比2.7%と、いまだ2%目標より3%に近い水準にある。
それでも、1月末時点の10年ブレークイーブンインフレ率は2.4%。
全体としては安定した推移を続けている。
足下のインフレは高めだが、徐々に低下していくというのが債券市場の織り込みだろう。
米インフレについては市場でも意見が割れている。
生産性上昇等を見込んで(債券市場と同様)インフレ低下を予想する意見。
財政やドルの要因等を見込んで、高止まりや再上昇を予想する意見。
これが米金融政策を大きく左右するため、原油価格への注目が集まっているようだ。
