ふくおかFGの佐々木融氏が、中期的なドル円予想、長期的な通貨推奨について話している。
「1回円高方向にかなり触れたので、年内というのは難しいと思うが、長い目で見るとまだそちらの方向なのだろう。
来年になるのか、再来年なのかは今後次第だ。」
佐々木氏が外為ドットコムで、従前の円安ドル高(1ドル170円方向)予想を継続した。
同氏が予想を長期化させた理由は、トランプ関税によって米国や米ドルの信認が揺らいだこと。
仮に信認が早く回復するようなら、予想が早く実現する可能性もあると述べている。
円もドルも弱気材料(円については強気材料も)に事欠かない中で、ドル円の予想も難しいのだろう。
その中でも円安ドル高を予想する理由について佐々木氏はいくつか理由を挙げている:
前例のない円ロングの巻き戻しの可能性
ドルも正味でショートされている
関税に備えた米国の前倒し輸入の反動
日本の実質金利はマイナス
通商交渉での譲歩材料は円安要因
佐々木氏は推奨する通貨ペアを尋ねられ、次のように答えた。
長期的には基本は豪ドルだと思っている。
安全保障・地政学的リスクも低く、エネルギー・食料をほぼ自給できる。
佐々木氏は米ドル、ユーロ、豪ドル、スイスフランを持てばよいのではないかと話している。