海外経済 投資 政治

マイク・ウィルソン-モルガン・スタンレー 今は2021年と同じ状況にある:モルガン・スタンレー
2025年12月16日

モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏が、自身の強気予想の背景にある政策の要因を語り、強気相場の終わり方を予想している。


「前(バイデン)政権も実行の戦略こそ違えど高圧経済を狙っていたと思う。
FRBもその政策を採らざるをえなかった。
政府の債務・赤字の問題から脱出するには、基本的に経済を加熱せざるを得ないためだ。
これが意味するのは、経済成長を押し上げるだけでなくインフレも高めないといけない。
だから、FRBはその過程を許容せざるをえなかったし、2021年は許容した。」

ウィルソン氏がCNBCで、バイデン政権下でのインフレ昂進について振り返った。
政府の財政赤字・債務問題に対処するため、経済成長とともにインフレを高めざるをえなかったという。
さらに、FRBが利上げに遅れた背景として、そうした政府の方針をサポートしたためと解説した。

米都市部CPIコア(青、左)、実効FF金利(緑、左)、S&P 500(赤、右)
米都市部CPIコア(青、左)、実効FF金利(緑、左)、S&P 500(赤、右)

2020年パンデミックを受け、FF金利(緑)は再びゼロ(0.00-0.25%目標)まで引き下げられた。
2021年には急速にインフレ(青)が進んだが、利上げは行われなかった。
ゼロ金利でインフレだから、株価(赤)には大きな追い風となった。

ウィルソン氏は、その後の展開を解説する。

「明らかにFRBは利上げするのが遅すぎた。
しかし、もちろん1桁の高い水準となったインフレに対処しなければならなかった。
そして、2022年は厳しい年となった。」

米都市部CPIコア(青、左)、実効FF金利(緑、左)、S&P 500(赤、右)2022年
米都市部CPIコア(青、左)、実効FF金利(緑、左)、S&P 500(赤、右)2022年

米市場には《強気相場はFRBが殺す》という言葉があるが、2022年はまさにその通りの展開となった。
FRBが出遅れを解消し急激にFF金利(緑)を引き上げる過程で、米国株市場(赤)は調整を迎えたのである。

(次ページ: 2026年の米国株市場はFRB次第か)


 次のページ 

-海外経済, 投資, 政治
-, ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 本サイトでは、オンライン書店などのアフィリエイト・リンクを含むページがあります。 その他利用規約をご覧ください。